「dragAndDropBy」「perform」を連続で実行することで要素を特定座標にドラッグ&ドロップすることが出来ます。
下記サンプルでは、Actionsクラスのインスタンス作成する為に、Actionsクラスのコンストラクタの引数に、対象driverを指定してインスタンスを作成しています。続いて作成したインスタンスに対して「dragAndDropBy」のメソッドを実行しています。このメソッドは第1引数で指定した要素をクリックしそのままドラッグ状態にします。続いて第2引数で、第1引数(要素)のX座標からX方向にどれだけ移動させるか(オフセット)を指定します。第3引数も同様に、第1引数(要素)のY座標からY方向にどれだけ移動させるか(オフセット)を指定します。最後に「perform」を実行することで、これまでのメソッドをビルドした後、実行していきます。
※アクションについてはこちら
説明
◆メソッド ・Actions dragAndDropBy(WebElement element,int xOffset,int yOffset) :要素を指定座標にドラッグ&ドロップ ・void perform() :処理の実行 ◆使用形態 ・action.dragAndDropBy(element,xOffset,yOffset) .perform(); ◆備考 ・ドラッグ操作の"clickAndHold(element) "と座標指定の"moveByOffset(xOffset,yOffset)" とドロップ操作の"release()"を1つにしたメソッド ◆関連項目 ・要素を他の要素へドラッグ&ドロップする ・キーボードを押しながら要素をクリックする
サンプル
import java.time.Duration; import org.openqa.selenium.By; import org.openqa.selenium.WebDriver; import org.openqa.selenium.WebElement; import org.openqa.selenium.chrome.ChromeDriver; import org.openqa.selenium.interactions.Actions; public class WebTest{ public static void main(String[] args){ //Chrome制御のためChromeDriverのパスを指定 System.setProperty("webdriver.chrome.driver", "D:\\AutoTest\\chromedriver.exe"); //Chromeを起動する WebDriver driver = new ChromeDriver(); //指定したURLに遷移する driver.get("https://jqueryui.com/draggable/"); //要素がロードされるまでの待ち時間を30秒に設定 Duration waitTime = Duration.ofSeconds(30); driver.manage().timeouts().implicitlyWait(waitTime); //ドラッグ対象の要素が存在するフレームに切り替える driver.switchTo().frame(0); //IDが"draggable"の要素を取得(ドラッグ対象の要素) WebElement element = driver.findElement(By.id("draggable")); //要素をX方向に250ポイント,y方向に200ポイントドラッグアンドドロップさせる Actions action = new Actions(driver); action.dragAndDropBy(element,element.getLocation().getX()+200, element.getLocation().getY()+150) .perform(); } }
※selenium version 4.1.4で動作確認をしています(ブラウザのUIや属性値などが変更された場合、実行結果が異なる可能性があります)