「drag_and_drop_by」「perform」を連続で実行することで要素を特定座標にドラッグ&ドロップすることが出来ます。
下記サンプルでは、「drag_and_drop_by」のメソッドを実行しています。このメソッドは第1引数で指定した要素をクリックしそのままドラッグ状態にします。続いて第2引数で、第1引数(要素)のX座標からX方向にどれだけ移動させるか(オフセット)を指定します。第3引数も同様に、第1引数(要素)のY座標からY方向にどれだけ移動させるか(オフセット)を指定します。最後に「perform」を実行することで、これまでのメソッドをビルドした後、実行していきます。
※アクションについてはこちら
説明
◆メソッド ・drag_and_drop_by(element, xoffset, yoffset) :要素を指定座標にドラッグ&ドロップ ・perform :処理の実行 ◆使用形態 ・driver.action.drag_and_drop_by(element, 100, 200). perform ◆備考 ・ドラッグ操作の"click_and_hold(element)"と座標指定の"move_by_offset(xoffset,yoffset)" とドロップ操作の"release"を1つにしたメソッド ◆関連項目 ・キーボードを押しながら要素をクリックをする ・押下したキーボードを指定したタイミングで離す
サンプル
require 'selenium-webdriver' # Firefoxを起動 driver = Selenium::WebDriver.for(:firefox) #指定したURLに遷移する driver.get('https://jqueryui.com/draggable/') #要素がロードされるまでの待ち時間を30秒に設定 driver.manage.timeouts.implicit_wait = 30 #カレントウインドウを最大化する driver.manage.window.maximize #ドラッグ対象の要素が存在するフレームに切り替える driver.switch_to.frame(0) #IDが"draggable"の要素を取得(ドラッグ対象の要素) element = driver.find_element(:id, 'draggable') #3秒間待機して移動前の位置を確認 sleep(3) #要素をX方向に300ポイント,y方向に300ポイントドラッグアンドドロップさせる driver.action.drag_and_drop_by(element,300,300). perform
※selenium version 4.1.0で動作確認をしています(ブラウザのUIや属性値などが変更された場合、実行結果が異なる可能性があります)